オンライン英会話コラム

小学生のはじめての英検対策はいつから?目安・勉強方法・オンライン学習のすすめ

はじめて英検を受けさせたいと思っても、「うちの子は何級を目指せるのか」が分からず、迷う保護者の方は少なくありません。実際、英検協会は受験推奨年齢を明示しておらず、年齢制限もありません。

今回は、小学生がはじめて英検で目指す級についてお伝えするとともに、英検を検討する上で目安になるような情報をまとめました。

さらに、英検対策の学習方法やオンラインレッスンのメリットなど、はじめて英検対策を始めるご家庭のための情報をご紹介しています。
小学生の間に英検にチャレンジして、英語のスキルを伸ばしましょう!

英検 小学生の目安レベルとは?

学年よりも「学習経験」と「接触量」で判断するのが正解


目安となるのは学年ではなく、お子さまの「英語経験の質と量」です。学習歴・語彙力・文法の理解度・英語への接触時間をもとにした目安級を具体的にご紹介します。

英検5級の目安

  • 対象:英語学習歴6か月以上(週2回以上の音声・発話を含む学習経験)
  • 覚えている英単語数:約300語(色、数、動物、食べ物、基本動詞など)
  • 文法理解:be動詞と一般動詞の現在形(I am / You are / I like など)の肯定・否定・疑問文を理解
  • リスニング:日常の挨拶・簡単な会話が聞き取れる
  • スピーキング:Yes/Noや一語でのやりとりができる
  • 英語接触:家庭や教室での英語絵本・歌・アニメなどで週60分以上のインプット

5級では、読み書きの比重は少なく、“耳と口を使った理解”が鍵です。

英検4級の目安

  • 対象:英語学習歴1年以上(週3回以上、発話練習を伴う学習)
  • 語彙力:約600語(家族、場所、動作、日常生活など)
  • 文法理解:be動詞・一般動詞・三人称単数(he plays)・疑問詞・過去形の基本表現
  • リーディング:短文の読解と内容一致問題が解ける
  • リスニング:日常会話の大意を理解
  • スピーキング:自分の好きなことや日常行動を1〜2文で表現できる

この段階から、「文の骨組み(主語+動詞)」を意識した理解が必要です。

英検3級の目安

  • 対象:英語学習歴2年以上(週3〜4回のインプットとアウトプットの習慣あり)
  • 語彙力:約1000語(学校・行事・時事・社会的な語彙)
  • 文法理解:現在形・過去形・未来表現(will)・助動詞(can, must)・比較級・接続詞(because, and)
  • リーディング:150語程度の英文読解が可能
  • ライティング:25〜35語で自分の意見と理由を1文ずつ述べられる
  • スピーキング:簡単なQ&A形式で1文で答えられる

3級では、英作文とスピーキングにおいて「自分の意見」を構文に沿って表現できる力が問われます。

<出典>
公益財団法人 日本英語検定協会 英検 各級の試験内容と出題例
文部科学省『小学校学習指導要領解説 外国語活動・外国語編』
CEFR-J Project『CEFR-J カンファレンス資料』

 

学習歴と接触量は「レッスン外」も含めて考える

英検は、教室や教材での学習だけでなく、「家庭でどれだけ英語に触れているか」が合格を大きく左右します。たとえば、英会話レッスンが週1回でも、英語の絵本を読み聞かせたり、アニメや音声を英語で流す習慣があれば、接触時間は自然と増え、学習効果が高まります。

一方で、英語に触れる時間は英会話レッスンだけというケースは、特にリスニングやスピーキングでつまずくケースが多いため、“英語が聞こえてくる・使われる環境”を意識的に用意することが大切です。

英検は早ければ早いほど良い?焦らず見極めを

SNSやネットの口コミでは、「小学1年で英検〇級に合格しました!」といった早期合格の報告をよく目にします。そのたびに、「うちも始めたほうがいいのでは」と焦る保護者の方も少なくないでしょう。

しかし、英検は「早ければ早いほど良い」というものではありません。年齢が低い子どもほど、集中力や理解力、そして“試験という場に慣れているかどうか”といった点で差が出やすいため、無理に受けさせることで英語への苦手意識がついてしまうリスクもあります。

また、英検はリスニングやスピーキングといった英語力だけでなく、試験中のマナーやマークシート記入といった“受験の作法”も求められます。特に低学年では「1時間静かに座っていられるか」「一人で試験会場に入れるか」など、英語力とは別の要素が合否に影響することもあります。

こうした見極めに役立つのが、英検協会が公式に公開している「英検デビューできるかな?チェックシート」です。このチェックリストでは、「集中して座っていられるか」「マークシートを丁寧に塗れるか」といった、年齢や性格に応じた確認項目が用意されており、保護者が客観的に受験のタイミングを判断する助けになります。

公益財団法人 日本英語検定協会
「英検デビューできるかな?チェックシート」
https://www.eiken.or.jp/eiken/kids/checksheet/

英検は「合格すること」以上に、「英語を好きでい続けること」が何よりも大切です。焦らず、今のわが子の状態に合ったステップで取り組んでいきましょう。

オンライン英会話「ブライトリー」

英検がはじめての小学生におすすめの勉強法

毎日10分から始めるルーティン学習

英語学習経験がゼロ、または英検を受けるのがはじめてでも、まずは「継続」が鍵になります。特に小学生には、長時間の詰め込みよりも、毎日15~30分程度の反復学習が効果的です。

おすすめは「1日1テーマ」のローテーション学習です。

  • 月:語彙学習
  • 火:レッスンの宿題・ワーク
  • 水:本の音読
  • 木:英作文(be動詞/一般動詞)
  • 金:模擬問題(10問だけ)
  • 土:英会話レッスン

はじめの語彙学習は、絵+音+文字の3つを組み合わせることで定着が進みます。たとえば「apple」のカードを見て、「アップル」と言いながら「apple」と真似て書く。この一連の流れで、記憶が視覚・聴覚・運動の3方向から刺激されます。

また、文法は「書く前に声に出す」のが小学生には最適です。たとえば、be動詞(I am / You are)、一般動詞(I like / He plays)の肯定文・疑問文・否定文を、会話形式で声に出して使ってみる。

「Do you like bananas?」→「Yes, I do.」のように、リズムで覚えることで書くときにも正確に使えるようになります。

はじめてのリスニング対策には“音のかたまり”が鍵

英検5・4級では、「聞き取れる耳」を育てることが合格への近道です。家庭で取り入れることができるリスニング対策はたくさんあります。

  • 毎朝5分、英語の絵本音声の読み聞かせを聞く(Oxford Reading ClubなどのeBookを活用)
  • YouTube Kidsなどで英語のアニメを1話視聴(低学年なら、Peppa Pig、Cocomelonなど)
  • 週に1回は“聞く・話す”練習を親子で(「What’s this?」→「It’s a cat.」など遊び感覚で)

英検5・4級レベルのリスニング力を伸ばすには「音のかたまり」で聞く経験が必須です。単語を1語ずつ聞くのではなく、「I like apples.」のような文全体を何度も聞いて真似することで、文法のパターン感覚が自然に身につきます。つまり、聞く→まねる→短く話す、という流れが、スピーキングや将来のライティングの土台になります。

また、小学生の3級の英検対策では、ライティングを始める前に、まずは音のかたまりを「声に出す」練習を軸にすることで、書く力の土台にもなります。

たとえば、3級で出題される「理由を述べる文」も、最初は対話形式で、なるべく簡単な英語を使い「音のかたまり」を意識して繰り返し練習するのが効果的です。

Do you like music? Why?

Yes, I do. Because I like singing songs.
(はい。なぜなら歌うことが好きだからです。)

What do you like to do with your friends? And why?

I like playing games on Switch with my friends because it’s fun.
(友達とスイッチでゲームをすることが好きです。なぜなら楽しいからです。)

このように、質問+答えのセットを覚えて話すことで、主語・動詞・語順の感覚が自然に身につきます。英検スピーキングテストの練習問題を音読して録音し、親子で一緒に聞いて改善点を話し合うのもおすすめです。

英検対策をこれから始めるなら、問題集を解くだけでは不十分です。“口に出して身につける”、“自分の言葉として使ってみる”英語環境を、家庭でどう作るかが、もっとも大きな差になります。毎日の小さな習慣こそが、合格と将来の英語力を支える力になるのです。

オンライン英会話「ブライトリー」

オンライン英検対策って実際どうなの?

小学生でも安心のオンライン学習環境

「小学生にオンライン授業は難しいのでは?」と不安を感じる保護者の方も多いかもしれません。特に低学年では、集中力や語彙力の面で心配されることもあるでしょう。

実際には、小学生向けに設計された英検対策オンラインレッスンでは、子どもの発達段階に合わせた進め方が工夫されており、無理なく楽しく“使える英語”が身についていく仕組みが整っています。

たとえば、日本人講師による担任制のオンラインレッスンは、保護者からの満足度が高いスタイルの一つです。日本語でのサポートを適宜受けながら、英語を「なんとなく分かる」→「理解」へとつなげることができ、英検に必要な語彙や文法の習得もスムーズです。とくに小学校低学年では、「なんとなくわかった気がする」をそのままにせず、言葉の定義や使い方を丁寧に確認できる環境が安心感につながります。

文法学習においては、be動詞(I am / You are)や一般動詞(I like / She plays)の使い分けで混乱する子が多くいます。特に「主語によって動詞が変わる」という概念(いわゆる三単現のs)は、英語を母語としない子どもにとって自然に身につくものではありません。

そこで有効なのが、文の型を“使いながら覚える”アプローチです。やりとりをレッスン内で何度も繰り返すことで、「文のルール」が自然と体に染み込みます。一方的に教え込むのではなく、“間違えながら慣れる”プロセスを大切にする指導が、小学生には特に有効です。

また語彙面では、単語学習の進度をチェックしてもらえることが重要です。たとえば毎週新しい語彙を導入し、次の週にはそれを使ってミニテスト、というサイクルを繰り返すと、単語が“見たことある状態”から“記憶できている状態”に変わっていきます

オンラインの強みは“個別対応と距離感のバランス”

英検対策におけるオンライン学習の最大の強みは、子ども一人ひとりに寄り添った個別対応ができることです。特に小学生の段階では、理解度や興味関心、つまずくポイントが大きく異なるため、画一的な授業では補いきれない部分が出てきます。

オンライン指導では、担任の日本人講師が毎回同じ子どもを担当することで、日々の理解度や課題をきめ細かく把握し、学習内容を個別に調整することが可能です。たとえば「be動詞の疑問文がまだ不安そうだから、もう一週繰り返そう」「この単語は話の中で使えるようにしよう」といった柔軟な指導が、無理なく学力を引き上げていきます。また、日本人講師ならではの強みとして、文法事項や語彙の意味を母語で明確に補足できるため、子どもが“なんとなく”ではなく“きちんと理解する”ことができるという点も安心感につながります。

また、オンライン学習のもう一つの利点は、“親でも学校でも塾でもない第三者”としてのちょうどよい距離感にあります。保護者が直接教えるとなると、感情がぶつかったり、毎日の継続が難しかったりすることもあります。一方、学校や塾ではクラスやグループ全体を対象にした指導になるため、個々の英検対策には十分対応できません。

その点、オンラインでの個別レッスンは「信頼できる大人が一対一で見てくれる」安心感がありつつも、親とは異なる立場から、冷静かつ継続的に子どもの変化を見守り、的確な声かけができる存在です。子ども自身も、“先生に認めてもらいたい”という気持ちから、自然とモチベーションが高まる傾向があります。

自主性も育てるオンラインレッスン

さらに、授業内で扱った語彙や文法が家庭学習や教材と連動しているため、「教わったことを自分で復習・予習できる仕組み」が自然と形成され、学びの定着にもつながります。たとえば、1週間で導入した語彙を次週にミニテスト形式で復習したり、習った解き方を宿題で使ってみるようなサイクルにより、知識が“知っている”から“使える”に変わっていきます。

英検対策で大切なのは、“やらせる”ことではなく、“できた”を実感できる環境をつくること。日本人講師による担任制オンラインレッスンは、つまずきやすいポイントを丁寧に拾いながら、親でも学校でもない立場だからこそできる関わり方で、子どもが「前よりできるようになった!」と感じられる瞬間を積み重ね、自信と英語力を着実に育てていきます

また、英検という明確な目標に向けて学習を積み上げる経験は、ただの試験対策にとどまらず、中学受験や中学進学後の英語学習でも力を発揮します。たとえば、英検3級レベルで求められる「自分の意見を書く力」や「質問に対して文で答える力」は、中学英語の基礎スキルと直結しており、スタートでつまずかない土台になります。

このように、個別対応・安心できる距離感・学びの連動性がそろったオンライン英検対策は、小学生のお子さまにとって再現性の高い学習環境となるのです。

 

オンライン英会話「ブライトリー」