オンライン英会話コラム

小学生の英検は何級までを目指す?小学生のための英検対策や学習方法などをご紹介

小学生の英検は何級までを目指す?小学生のための英検対策や学習方法などをご紹介

かつて英検と言えば中学生で受けるのが一般的だったと思いますが、最近では小学生から英検を目指す子供が増えているようです。
小学生が英検を受けるなら、何級を目指したらよいのでしょうか。

今回は、小学生が英検で目指すべき級についてお伝えするとともに、英検を始める年齢や理由やメリットデメリットなど、英検を検討する上で目安になるような情報をまとめました。

さらに、英検の申し込み方法、英検対策、学習方法、おススメの教材など、小学生の英検合格に必要な情報をご紹介しています。
小学生の間に英検にチャレンジして、英語のスキルを伸ばしましょう!

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目次
  1. 英検とは?
  2. 英検の受験料
  3. 英検の受験方法
  4. 英検の級別レベル
  5. 小学生は何歳から英検を目指す?
  6. 小学生は英検何級までを目指すべき?
  7. 小学生の英検の対策について
  8. 小学生の英検の学習方法について
  9. 小学生の英検におすすめの教材
  10. なぜ小学生のうちに英検を受けるのか?
  11. 小学生が英検を受けるメリット
  12. 小学生で英検を受けるデメリット
  13. 小学生の英検で注意したいこと
  14. まとめ

英検とは?

英語の試験と言えば「英検」というほど知名度が高い試験ですが、正式名称は「実用英語技能検定」と言います。
「公益財団法人 日本英語検定協会」が実施する民間の英語検定試験で、その歴史は1963年からと長い実績を誇ります。

英検は筆記と実技を通して、英語の4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」を測り、英語の能力を証明してくれるものです。
合否に加えてスコア判定まで行ってくれるため、英語の能力を確実に把握することが出来ます。

等級は5級から1級、そして準2級と準1級の、トータル7レベルがあります。

文部科学省の後援も受けており、受験や就職に有利なことから、大学生や社会人の間で根強い人気があります。
最近では小学生の英検受験者数が増えており、小学校での英語必修化も相まって、今後さらに注目が集まる英語の検定です。

英検の受験料

受験料は、等級や会場ごとに以下の4体系に分けられます。
※ただし、準1級と1級は本会場のみです。

準会場では実施がありませんので、注意が必要です。

本会場のみの場合(個人/団体)

(単位:円)

5級 3,900 一次試験のみ
4級 4,500 一次試験のみ
3級 6,400
準2級 7,900
2級 8,400
準1級
9,800
1級 11,800

準会場1(団体)

一次試験が準会場、二次試験は本会場。従来の現行方式。
(単位:円)

5級 2,500 一次試験のみ
4級 2,900 一次試験のみ
3級 4,700
準2級 5,700
2級 6,400

準会場2(団体)

一次試験が準会場、二次試験も準会場。
(単位:円)

5級  2,500 一次試験のみ
4級 2,900 一次試験のみ
3級 4,300
準2級  5,300
2級 6,000

準会場3(団体)

一次試験が本会場、二次試験が準会場。
(単位:円)

5級 3,900 一次試験のみ
4級 4,500 一次試験のみ
3級 6,000
準2級 7,500
2級 8,000

英検の受験方法

英検の受験方法は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接)があります。
5級、4級は一次試験のみ、3級以上は一次試験合格者のみ二次試験があります。

日程や申し込み方法、会場については下記をご参照ください。

日程について

英検の受験のチャンスは年3回あります。
2022年度は以下の日程で実施されます。

第1回目 一次試験 6月 二次試験 7月
第2回目 一次試験 10月 二次試験 11月
第3回目 一次試験 1月 二次試験 2月

申し込み方法について

個人または団体申し込みの2種類があります。

  • 個人:インターネット、コンビニ、特約書店で申し込み
  • 団体:インターネット、郵送、FAXで申し込み

学校や英会話スクール等でまとめて申し込みになると思いますので、詳しくは学校や英語の先生に聞いてみましょう。

会場について

本会場と準会場(2級まで)があります。

本会場

協会直属の会場で、日本全国および海外にも設置されます。
基本的に、個人で申し込む人はこの本会場での受験となります。

準会場

塾や学校、企業など、日本英語検定協会が準会場として認めた団体が設置する試験会場です。
小学校や英語スクールを通して団体受験する場合は、その小学校や英会話スクールが準会場になります。
ただし、1級と準1級は本会場のみでの実施です。

英検の級別レベル

英検には7つの等級レベルがあります。

5級と4級は自宅で受験が出来る任意のスピーキングテストがあります。
合否とは関係がありませんが、英語のスピーキングを測る上で大切な診断です。

パソコン、タブレット端末で受験可能ですし、時間は5分程度なので5級や4級を受けるお子さんにはぜひ受けてみることをお勧めします。

5級

中学初級程度 (一次試験:筆記とリスニング)
身近な話題の、基礎的でかつ重要な問題が出題されます。
お子様の英語学習の基礎固めにぴったりです。

4級

中学中級程度 (一次試験:筆記とリスニング)
身近な話題をトピックにした文章問題が加わります。
基礎レベルから英語力を伸ばしたいお子様に最適です。

3級

中学卒業程度 (一次試験:筆記とリスニング、二次試験:面接)
身近な話題をトピックにしたライティング問題と二次試験が加わります。
中学卒業レベルの英語のため、3級以上は高校入試に有利と言われています。

参考:小学生で英検3級にチャレンジ!オススメの試験対策と英語勉強法

準2級

高校中級程度(一次試験:筆記とリスニング、二次試験:面接)
長文の穴埋め問題が加わり、大学の入試対策にも最適です。

2級

高校卒業程度(一次試験:筆記とリスニング、二次試験:面接)
社会性のある英文読解など、より確かな英語力が試されます。
2級以上は就職に有利と言われています。

準1級

大学中級程度(一次試験:筆記とリスニング、二次試験:面接)
エッセイ形式の英文問題が加わり、より実践的な英語力の証明ができます。

1級

大学上級程度(一次試験:筆記とリスニング、二次試験:面接)
テーマは幅広く、かつ高度で、グローバルに活躍できる英語の能力が証明できます。

小学生は何歳から英検を目指す?

ネット上の口コミでは、「小学2年で英検に合格しました!」など早い年齢での報告もあり、つい焦ってしまうものです。
やはり早ければ早いほどよいのでしょうか?

実は、年齢については一人一人の学習環境や英語の習得状況が違うため、一概には言えません。
何歳からという具体的なガイドラインは無いので、子供の様子を見て英検を目指す時期を見極めてあげる必要があります。

この見極めに役に立つのが、英検の公式サイトで公表されている以下のリストです。

  • 「英検デビューできるかな?チェックシート」
  • 「Can Doリスト」

「英検デビューできるかな?チェックシート」

子供が一人で座っていられるか?マークシートのマークをきちんと塗り潰せるか?など、英語スキル以外の部分で子供が受験可能かチェックしてくれるものです。
お子様一人でも、問題なく落ち着いて受験が出来そうかチェックしてあげて下さい。

英検デビューできるかな?チェックシート

「Can Doリスト」

各級の英検合格者が英語で出来ることをまとめたものです。
現在のお子様の英語スキルと照らし合わせてみることで、受験可能な英語の能力が身についているのか、目指す級の英語スキルを判断することが出来ます。

例:英検5級のCan Do リスト

以上のようなリストをチェックしてみて、クリアしていそうなら受験時と言えそうです。

小学生は英検何級までを目指すべき?

小学生の英検は、目指す級についても色々な情報が散見されます。
中には小学生で3級や2級を目指すものまであり、英語レベルの高さには驚くばかりです。

しかし、そのような高いレベルは中学受験を目指す場合や、帰国子女など特別な環境で英語を学んできたご家庭が中心でしょう。
そのように、英検で上の級を目指すときにはお子様だけではなく、親御さんも覚悟とサポートが必要です。

一般的な小学生が英検を目指す場合、まずは中学初級レベルの5・4級取得を目指したいところです。
そうすることで、中学校から始まる本格的な英語学習に確実に備えることができます。

また、将来を見据え逆算して考えてみるのも良いでしょう。
大学入試に有利な2級取得を考えた場合、大学受験までに2級、高校2年までに準2級、中学3年までに3級、中学2年までに4級…と遡っていくと、少なくとも小学校のうちに5級は取っておきたいところです。

小学生の英検の対策について

英語学習経験がゼロならやみくもに受験するのではなく、きちんと対策を立てて受験に備えるようにしましょう。
過去問を解いていくことで、出題形式や内容を把握することができます。

また、幼児から英語学習をしているのであれば基礎力はあると思いますので、英検対策にポイントを絞って取り組んでみましょう。

過去問を解く

英検は出題形式と範囲が決まっているので、出来るだけ沢山の過去問をこなして英検の試験問題に慣れましょう。

教材を使う

ご家庭で独学で英検を目指す場合は、英検対策に特化した参考書や問題集を使いましょう。
解説から模擬試験まで網羅されたものであれば、初めての受験でも合格に備えることが出来ます。

CDやアプリ音源付きで、リスニングテストの練習が出来るものを選んでください。

英会話スクールやオンライン英会話レッスンで対策

英検対策を行っている英会話スクールや、オンライン英会話レッスンを受講するのもおススメです。
英検の出題内容や形式に精通しているスクールや講師を選べば、英語の苦手分野を特定し、適切なアドバイスを貰えるので確実に英検対策を講じることができます。

また、生きた英語に触れることでリスニングテストに強くなれることも期待できます。

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英検の解答方式や手順に慣れておく

鉛筆でマークがきちんと塗り潰せるか、マークシート方式に慣れておきます。
段違いで解答してしまうこともあるので、そのような不注意が起こらないよう注意を促しておきましょう。

また、タイマーで時間を計るなど実際の試験のように過去問や模擬試験を解いてみましょう。

小学生の英検の学習方法について

英検の学習は出題範囲や問いの形式を把握した上で、無駄なく学習しましょう。
小学生の英検対策におすすめの学習方法をご紹介します。

基本の英単語やフレーズを読めるように

5級、4級はライティングスキルを問われませんので、単語を書く必要はありませんが基本の単語は読めるようにしておきましょう。

ひたすら暗記など飽きてしまうようであれば、楽しく覚えられるフラッシュカードや遊びながら学べる教材を取り入れつつ覚えましょう。

参考:英語はゲーム遊びで覚えよう!遊んで楽しい英語のゲームアイデア10選

文法は繰り返し口に出して覚える

抑えたい文法要素が入った会話文や短文を繰り返し唱えて練習しましょう。
教材のCDやアプリ音声があれば、それを聴きながら口に出して繰り返し読み上げます。
そうすることで、英語の音に慣れながら文法を覚えることが出来て一石二鳥です。

英語を幼少のころから学習してきたお子さんでも、英文の語順や文法を正しく理解しているかおさらいしながら進めましょう。

問題集でリーディング学習

英検の問題をこなすことで、リーディングスキルを養っていくことも可能です。
どんどん問題を解きながら読む力を鍛えていきましょう。

過去問で出題形式に慣れる

主な出題形式は短文穴埋め問題、会話の応答を選ぶ問題、などですが、一番気をつけたいのが、語句整序問題です。

語句整序問題とは、ランダムに並べられた英文の語句を正しい語順に並び替え、さらに数字で指定された穴埋め箇所の数字の組み合わせを選ぶというものですが、大人でもややこしいものです。
しっかり練習して慣れておきましょう。

過去問は市販のものを用意しても良いですし、英検の公式サイトでも公開されていますので、ぜひ利用しましょう。

英検公式サイトの過去問のページはこちら

リスニングは教材の音源や英会話スクールを活用

CDや音声アプリがついた教材が沢山ありますので、そのような問題集などを利用しましょう。
理想は、覚えてしまうくらい繰り返し何度も聞くことです。

独学では難しい場合、英検対策を行っている英会話スクールやオンライン英会話のレッスンでプロの力を借りるのもおススメです。

参考:オンライン英会話の効果とは?学習期間や効果的な活用方法を解説

小学生の英検におすすめの教材

英検では、それぞれの級に出題範囲が設定されています。
出題範囲や難易度を把握するには、英検対策用の参考書や問題集を活用することをおススメします。

ここでは、小学生に目指して欲しい英検5級の対策本を3冊ご紹介します。

学研プラス【CD付】英検5級をひとつひとつわかりやすく。

試験の手順、やさしい解説、練習問題、模擬試験など、英検合格に必要なことがオールインワンになったイラスト満載の参考書です。
英語を始めたばかりのおや子さんや、初めて英検を受験するお子さんにお勧めです。

模擬テストでは、リスニング部分も実際の試験と同じく2回の読み上げがあるので、本番のような練習が出来ます。

旺文社【CD2枚付・音声アプリ対応】7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 4訂版</h3>

7日間の短期で英検を攻略できる実践的な問題集です。
リスニングテスト付きで、最後の仕上げや短期間で学習したい時にお勧めです。

旺文社【CD付き】小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル 改訂増補版

イラスト付きで分かりやすい英検の参考書です。
丁寧な解説で、普段の英語学習としても使える内容です。
スピーキングテスト対策の解説と問題もあります。

なぜ小学生のうちに英検を受けるのか?

中学、高校になると他の教科が難しくなったり、部活動でも忙しくなるので英検対策だけに時間を割くことが難しいです。
大学受験までに2級を取得しておきたい、など将来を考えた場合、小学生のうちから少しずつ始めておくと将来的にも余裕を持って英検に取り組むことができます。

また、小学校から英語の授業が始まったので、そこにさらに英検をプラスすることでモチベーション維持や、やる気を引き出すことにもなります。

参考:小学3年生から英語教育がスタート!小学校での英語教育のメリット・デメリットは?

英検の学習は、英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランス良く学べるものなので、小学生のうちに英検受験を目指せば今後の英語学習に必ず役立ちます。

小学生が英検を受けるメリット

小学生が英検を受けることで得られるメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

英語が得意になれるチャンス

5級や4級の英検の問題は基礎中の基礎なので、楽しい英語学習の中で身に付けられるものも多いです。
楽しみながら自然に覚えた英語を、実際の問題で解けると自信に繋がります。

そのように英語学習が楽しいものだと実感できれば、中学以降の英語の勉強に積極的に取り組むことができます。

やる気を刺激する

例えばゲームでメダルを貰ったり水泳の習い事で級が貰えるというのは、単純に子供のやる気を刺激します。
英検も同じで、級を獲得することが刺激になり、自主的に英語の試験に挑むことが出来ます。

将来を見据え有利にスタートできる

大学入試では、英検準2級や2級を持っていると有利になる大学があります。
さらに、2級以上は就職でも有利なため、英検は取得しておいて全く損はありません。

中学や高校でいきなり3級や準2級から受験するのもアリですが、その時期は他の教科の受験勉強や部活で忙しい時でもあります。
小学生のうちから少しずつ英検の勉強を始めておくことで、後々の学習がスムーズに運べます。

小学生で英検を受けるデメリット

英検は小学生でも受験出来て将来も役に立つものですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

合否の判定が出る英検は、あまり不合格が続くとお子様のやる気にも関わってきます。
受験を考える時には英語の能力が申し分のないレベルであるのか、学校や英会話スクールの先生に聞いたり、親御さんのほうでも見極めてあげることが大切です。

小学生の英検受験が増えていることは確かですが、この時期のお子様にとっては学校での授業や遊びは大切です。

子供の自主性を尊重し、学校の宿題などがおざなりになることが無いように様子を見ながら進めましょう。

小学生の英検で注意したいこと

小学生の英検で注意したいことが3つあります。

英検の対策をしてから受ける

英検の試験では、どのような形式の問題が出るのか全く分からないまま受験することが無いようにしましょう。

5級や4級であれば出題範囲が多岐に渡ることはありませんので、しっかり把握し、英検の対策を行ってから受験にチャレンジしましょう。

あくまでも子供の自主性を尊重

社会人の場合であれば就職や昇進に有利になるという強い動機を持てますが、小学生のうちはまだそのような差し迫った事情はありません。

英検は、あくまでも英語学習のモチベーションを保つための一つの方法と捉え、お子様の自主性を尊重しましょう。

英語力以外のケアを忘れない

受験にあたり、一人で座っていられるか、マークシートにきちんと記入が出来るか、何かあった時には試験管に伝えることができるか、などお子様が親御さん無しでも試験が受けられる状態であるか確認しておきましょう。

まとめ

今回は小学生の英検についてまとめました。

英検は小学生のお子様の英語力をバランス良く伸ばし、英語学習のモチベーション維持にも効果的です。
小学生のうちに5級合格を目指せば中学以降の英語の勉強もスムーズですし、将来的に大学入試や就職に有利な2級取得に向けて、早いスタートが切れます。

ただし、初級レベルの英検5級であっても小学生にとっては難しい場合もあるので、お子様にあった英検対策をしてあげて下さい。

きっとお子様が英検合格を手にする頃には、もっと英語を勉強したい!となっていることでしょう。

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