日本語とは単語や文法も全く違っている英語。
学生の頃に勉強したはずなのに、英語は自信がないという方も多いのではないでしょうか。
これまでの学校教育は、「読む」「書く」を中心にしてカリキュラムが構成されているため、発音に対して苦手意識を持っている方も多いです。
一方、フォニックスとは英語圏で使われている発音ルールのようなもの。
そのため、英語の発音が苦手な日本人にはメリットがたくさんある学習方法です。
一体フォニックスとはどういったものなのか、また学習方法やメリットをご紹介します。
「フォニックス」とは?
フォニックスとは、簡単に言うと英語を発音するためのルールです。
私たちが小学校でまず始めに平仮名の読み方を学ぶ様に、英語圏の子どもたちは、最初にフォニックスでアルファベットの発音を学ぶところから始めます。
それでは具体的にどういった勉強方法なのでしょうか。
英語圏ではポピュラーな学習方法「フォニックス」
フォニックスとは、あるつづりとその発音の関係性を理解することで、正しい発音が行えるようにするための学習方法です。
また、フォニックスのルールを理解することで、7割程の単語は意味を知らずとも発音できるようになると言われています。
従来では日本人が英語を勉強する際、聞こえてきた単語をカタカナに直し、そこに発音記号を振って発音方法を習得するやり方が主流でした。
そうしてしまうと発音がカタカナ英語になってしまい、正しい発音を行うことが出来ないデメリットがあります。
そのため、現在では徐々に日本の学校における英語教育にも、フォニックスが採用されています。
アルファベット読みとフォニックス読みの違い
アルファベット読みとは、アルファベットをそのまま記号読みしたもの。
A/エー、B/ビー、C/シー…など、私たちが英語を勉強した際、まず始めに学んだ発音方法です。
ただ、私たちが普段使っている単語はこのアルファベット読みでは発音しません。
例えば、「Book」と発音する際、「ビーオーオーケー」とは発音しませんよね。
同じ様に、私たちは自然と「ブック」と理解して発音しています。
まさにこの発音方法がフォニックスです、このあと詳しくご紹介いたしますが、フォニックスにはいくつか発音ルールが存在しており、その規則に基づいて発音することで初めてみる単語でも、ある程度の発音単語は理解することができます。
フォニックスの基本ルールは?
フォニックスにはいくつか発音ルールがありますが、覚えることで正しい発音を習得することが出来ます。
それでは一体どのようなルールがあるのでしょうか。
アルファベットのフォニックス読みは、以下の表の様に発音します。
今回は理解のしやすいようにカタカナでご紹介いたしますが、実際は日本語にない発音もあるので、是非正しい発音を習得してみてくださいね。
Aa
ェア |
Bb
ブ |
Cc
ク |
Dd
ドゥ |
Ee
エ |
Ff
フ |
Gg
グ |
Hh
ハ |
Ii
イ |
Jj
ジュ |
Kk
ク |
Ll
ル |
Mm
ム |
Nn
ヌ |
Oo
オ |
Pp
プ |
Qq
ク |
Rr
ル |
Ss
ス |
Tt
トゥ |
Uu
ア |
Vv
グ |
Ww
ウォ |
Xx
クス |
Yy
ユ |
Zz
ズ |
1文字つづりの母音
母音がひとつのときは、そのまま表の通りフォニックス読みで発音します。
(例)Apple/ェアッポー
1文字つづりの子音
母音と同じ様に、子音が1字つづりの場合もフォニックス読みで発音します。
(例)Milk/ムィルク
母音ペア
母音が並んでいる場合は最初の1文字をアルファベット読みし、2文字目は読まないルールです。
このルールでの母音には、wとyも含まれます。
(例)May/メエィ(aのみアルファベット読み、yの発音はしない)
発音をしない「E」
最後のeは読まず、その直前の母音はアルファベット読みになります。
(例)Rice/ライス(最後のeは読まず、iをアルファベット読みする)
フォニックス勉強法のメリット
英語を母国語としない日本人にとって、フォニックス勉強法はたくさんのメリットが存在します。
それでは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
英単語を正しく聞き取れるようになれる
フォニックスは、元々英語圏で使われている勉強方法です。
そのため、正しい発音を身に付けることが出来るため、通常の英語学習に比べ多くの単語を正しく聞き取れるようになります。
特に日本人は「話す」「聞く」が最も苦手とされています。
苦手意識が出てしまう前にフォニックスを取り入れることが、英語学習での近道になるでしょう。
正しい発音を習得できる
規則的なルールに乗っ取って発音をしていくため、初見の単語でも大体の単語は発音することが出来る様になります。
英語を習い始めると、自然と英会話を楽しみたいという意欲が湧いてくることがほとんど。
会話をするためには、どれだけ相手に伝わる発音をしているかが重要です。
たくさんの単語が聞き取れる様になるため、英語学習が楽しいと感じやすい
英語の勉強を始めたばかりの頃は、多くの単語を覚えるのに精一杯という方も多いです。
一方、英語学習が楽しいと思えるタイミングの多くは英語が聞き取れる様になった時でしょう。
「出来る」は「楽しい!」という感情に直結します。
フォニックスを習得していくと、たくさんの単語が聞き取れる様になります。
フォニックス読みの学習方法
フォニックスの勉強には様々な学習方法が存在します。
それでは、どのように学習していけば良いのでしょうか。
ここでは、英会話教室・独学・オンライン英会話の3つのカテゴリーをご紹介いたします。
皆様のライフスタイルに応じて選んでみてくださいね。
英会話教室に通う
英語の勉強を始めるにあたって、一番最初に英会話教室が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
赤ちゃんから参加可能な親子英会話教室から社会人向けの英会話教室まで、多くの英会話スクールが存在します。
様々なレベルのクラスもあるため、ビギナーの方でも問題なく参加することが出来るでしょう。
週1回が平均的なカリキュラムとなっており、1レッスン60分が多いです。
参考書を使う
参考書を購入し、独学で英語学習をする方法です。
独学の大きなメリットは、費用を抑えながらフォニックス学習が出来ることです。
参考書代のみで習得できるため、時間がかかってもとにかく安く抑えたい方には独学がおすすめです。
一方、独学の注意点として、先生がいないため間違った英語を習得しやすいというデメリットも存在します。
今では無料の英語学習動画も多く存在しているため、情報が間違っていることも多々存在します。
そのため、ゼロベースから独学で学んでいくのではなく、ある程度の知識を習得した上で独学に切り替えるのが良いでしょう。
オンライン英会話
コロナ渦以降、更に人気が出てきているオンライン英会話。
場所や時間を問わず講師と一緒に英語学習が出来るため、より英語学習を継続しやすいでしょう。
講師の国籍も様々なので、色々な英語のイントネーションに触れられる点も、フォニックス学習にとってのメリットです。
英語学習は、短期集中ではなく長期継続が大変重要です。
その点オンライン英会話はコストパフォーマンスが優れているため、お子様だけでなく保護者も一緒に習い始めるご家庭も多い様です。
オンライン英会話スクールによっては、家族割やアカウントシェアの出来るものも多いので、是非お子様と一緒に英語習得を目指しましょう!
まとめ
近年注目されているフォニックス。
既に学校で英語を習ってきた私たちは、自然とフォニックスを活用しながら英語を習得してきています。
一方、意識しているのとしていないのでは大きな差が生まれてきます。
英語学習を始めたタイミングでフォニックスを勉強方法に取り入れることで、自然とネイティブに近い発音を取り入れることが出来ます。
ぜひフォニックスに触れながら楽しく英語学習をしてみてくださいね。