小学校で英語の授業が始まったのに、なかなかアルファベットが覚えられない…。
そのような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
文字を覚えるにはひたすら書いて覚えるのが一般的ですが、あまり無理に練習させると、却って英語が苦手になってしまう場合もあるでしょう。
楽しいアルファベットの覚え方はあるのでしょうか。
今回の記事では、英語の勉強や学習が苦手な子どもにおすすめのアルファベットの楽しい覚え方をご紹介します。
間違えやすい文字の覚え方やアルファベットを覚えるポイント、楽しく学習できるグッズについてもまとめました。
アルファベットを覚えれば英語学習が楽しくなり、英語の苦手が克服できるばかりではなく、さらにステップアップができるかもしれません!
アルファベットの覚え方
アルファベットは全部で26文字あり、それぞれ大文字・小文字があります。
日本語の「ひらがな・カタカナ・漢字」に比べると随分少ないですが、アルファベットには混同しやすい文字があったり、日本語の発音には無い音もあります。
そのため、日本語と比べて見聞きする量が圧倒的に少ないアルファベットは、いざ覚えようとすると意外と苦戦するものです。
まずは、日常生活でアルファベットや英語に触れる機会を増やし、アルファベットの音に慣れる覚え方から始めましょう。
アルファベットの歌を聞いて覚える
まずは定番のABCの歌などを聞いて、アルファベット26文字を覚えましょう。
アルファベットの音に慣れること、A~Zまで順番に言えるようになることが目的です。
特に、F、L、M、N、R、Vのように、日本語とは異なる音には集中的に慣れるようにしましょう。
アルファベットの表やポスターを見て覚える
アルファベットの歌を聞き、A~Zまで何となく言えるようになってきたら、アルファベットの表を用意して家のリビングやキッチン、トイレやお風呂場に貼りましょう。
子どもがアルファベットを目にする機会が増えるので、アルファベットに関心を持ちやすく、文字の特徴を視覚的に捉えやすいです。
イラスト付きのものや、大文字と小文字がペアになったものを選ぶと効果的に覚えやすいでしょう。
アルファベットの音や形に慣れてきたら書いて覚える
アルファベットの音や文字の形に慣れ親しんできたら、次は文字を書いて覚える番です。
一気に沢山の文字を練習するのは、疲れたり飽きたりしてしまうので、少しずつで良いので毎日継続して学習しましょう。
大文字と小文字の大きさや、文字のバランスを理解するために、4本線が入った英語専用のノートで勉強すると良いでしょう。
アルファベットを覚えてきたらフォニックスも覚える
一通りアルファベットを覚えてきたら、「フォニックス」という文字と音のルールを覚えましょう。
例えば、catという単語は、「キャット」であり、「シーエーティー」とは発音しません。
このように、アルファベットには、文字の名前(エー、ビー、シー…)と文字の音(ア、ブ、ク…)があります。
このフォニックスのルールを知っておくと、英語の読み書きの助けになるので、徐々に覚えていくとアルファベットや英語の学習がより楽しいものとなります。
発音がしっかり練習できるよう、歌や動画など英語の音が聞けるもので勉強しましょう。
関連記事:英語の発音が楽しくなる「フォニックス」とは?学習方法とメリットを紹介!
アルファベットの楽しい覚え方
英語や勉強が苦手な子どもにアルファベットを覚えさせようとすると、すぐに飽きてしまったり、集中力が続かなかったりと意外と苦労するものですよね。
そこで、できるだけ楽しく勉強出来るように、アルファベットの楽しい覚え方をご紹介します。
1日10分でも良いので、色々な覚え方を試しながら取り組んでみてください。
カードを使って楽しく覚える
まずは、アルファベットのカードを使った楽しい覚え方です。
はじめは、フラッシュカードのようにテンポよくアルファベットを見て読み上げ、文字の形や発音に慣れ親しみましょう。
少しずつアルファベットが言えるようになってきたら、カードを使ったゲームで遊びながら覚えていきましょう。
勝ち負けがあるカード遊びは、子どもが本気になって何度も遊びたくなるのでおすすめです。
次に、アルファベットカードで遊びながら勉強できる方法をご紹介します。
効果的に覚えるために大文字と小文字のカードを用意し、カードを取るときには声を出して記憶に定着させるようにしましょう。
並べ替えゲーム
カードを床にばらばらと置き、AからZまで順番に並べます。
慣れてきたらZからAまで逆順に並べてみましょう。
神経衰弱
アルファベットの大文字と小文字(Aとa)を合わせていきます。
大文字のA、小文字のaなど指さしながら声に出して進めていくと効果的です。
大文字と小文字のカードを用意してくださいね。
カルタ
通常の「かるた遊び」のように、読み上げられたアルファベットの文字を取り合うゲームです。
以上のように、アルファベットカードを使うと、従来のカードゲームをベースにして楽しくアルファベットを覚えることができます。
家族や友達と一緒に楽しく学習できて、工夫次第で遊び方が何通りにもなるのでおすすめです。
ゲーム遊びで覚える
アルファベットを使ったゲーム遊びでは、遊びの中で自然にアルファベットを復唱したり、同じ文字を何度も書いたりするので、勉強している感覚がなくアルファベットの学習ができます。
中でも代表的な遊びの例が「ビンゴゲーム」です。
従来のビンゴをアルファベットバージョンに変えて遊びましょう。
紙とペンに加えアルファベット表を手元に用意しておくと、スムーズにゲームを進められます。
マス目は子どもがどれだけ覚えているかで増減し、大文字(小文字)だけ、AからKまでなど範囲を設定します。
アルファベットを覚えてきたら、大文字と小文字をミックスしたり、範囲を増やしたりしてマス目を増やしていきましょう。
関連記事:英語はゲーム遊びで覚えよう!遊んで楽しい英語のゲームアイデア10選
コミュニケーションを取りながら覚える
親子で取り組みたいのが、背中にアルファベットを書くゲームです。
ひらがなや数字で遊んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まだあまりアルファベットを覚えていないうちは、アルファベット表を見て確認しながら正しく書いていきましょう。
背中にアルファベットを書かれると、何と書かれたのか分かりづらく、もう一回書いて!と何度か書く羽目になると思います。
不思議なことに、遊びながら背中に何度も書いたり書かれたりするのは苦痛では無いので、書く練習も自然に楽しくできます。
アプリでゲーム感覚で覚える
スマホやタブレットにダウンロードして学習できるアプリなら、ゲーム感覚でアルファベットの勉強ができます。
アプリのアルファベット学習は、
- なぞり書き
- 文字のパズル
- 文字合わせ
など楽しみながら無理なく学習できる内容が多いです。
移動中や待ち時間のちょっとした時間に、遊びながらアルファベット学習が出来るのも利点です。
音が聞けるものだと、発音やリスニングにも効果的です。
アプリは課金の有無やオフラインでも楽しめるかどうかなど、ご家庭の使用ルールに沿って選んでみて下さい。
楽しく学習できる教材で覚える
無料でダウンロードできる学習素材や、アクティビティが中心のワークブックを用意します。
そのような教材では、
- アルファベットの文字をなぞる
- 指定された文字を見つけて丸をする
- 文字を線でつないでイラストを完成する
- 文字をぬる
などのアクティビティを通してアルファベットを覚えていくことができます。
文字を何度も書いて覚える反復練習が苦手な子どもに、試して頂きたい覚え方です。
アルファベットを使った工作で覚える
- 粘土
- 折り紙
- クッキー作り
など、勉強とは違ったアプローチの仕方でアルファベットに慣れ親しむのはいかがでしょうか。
手や指先を使うと記憶にも定着しやすく、勉強をしているという感覚が無く自然にアルファベットを覚えていくことが出来ます。
アルファベットの絵本で覚える
イラストや仕掛け絵本で視覚的に、感覚的に楽しめるアルファベット絵本を選べば、楽しく学習できます。
イラストが中心の絵本は勉強をしている感覚が少なく、気に入った絵本なら夢中になって何度も読むことができます。
絵本と聞くと「幼児向けでは?」と考えがちですが、細かいイラストや、絵探しのようなアクテビティ要素が入った絵本を選べば、小学生以降の子どもでも充分に楽しめます!
おすすめのアルファベット絵本を一つご紹介します。
さがして! みつけて! ABC ゆかいなアルファベットだいずかん
偕成社 外山 節子 (監修), アラン サンダース (著)
間違えやすいアルファベットの楽しい覚え方
アルファベットには大文字と小文字があったり、形が似ているものがあったりと、慣れないうちは混乱しやすいです。
基本であるアルファベットでつまづいてしまったり、無理に反復練習をさせると、英語に苦手意識を持ってしまうこともあります。
間違えやすい文字は何度も書いて覚えると考えがちですが、以下のような覚え方もあります。
例えば「bとd」についてご紹介します。
bとdは鏡文字になっているため間違えやすい文字ですが、いいねサインを使うと覚えやすいです。
下の絵のように両手を前に出して「いいねサイン」を作ると、bとdの丸の向きが一目瞭然です。
いいねサインを下に向けるとpとqを比べることができます。
また、bとdをベッドのついたてに見立てる覚え方もあります。
このように、絵と文字の形と英単語を組み合わせる覚え方は、文字の形がイメージしやすい上に英単語も一緒に覚えることができます。
自由な発想で、アルファベットの文字からイメージを膨らませて楽しみながら覚えてはいかがでしょうか。
おすすめのアルファベット学習グッズ
ここまで様々な楽しいアルファベットの覚え方をご紹介してきましたが、英語学習に役立つグッズも合わせてご紹介させて頂きます。
英語学習グッズを使うことでアルファベット学習がより楽しくなり、忙しい毎日の中でも自然にアルファベットに慣れ親しんでいくことができます。
アルファベットポスター
前述しましたが、アルファベットを家の中に貼ることにより、子どもが勝手に見て覚えることが期待できます。
親が忙しくて勉強を見てあげられないという場合、貼っておくだけで子どもの目に止まるアルファベットポスターはおすすめです。
ホワイトボードやマグネットボード
紙と鉛筆を使ってのアルファベット学習が続かない、という遊び感覚で書く練習をしたい子どもにおすすめなのが、ホワイトボードやマグネットボードを使った勉強方法です。
特にホワイトボードは子どもが触りたがると思いますので、その好奇心を活用しましょう。
ボードを使った勉強は間違えたときに簡単に消すことができるので、自由に書きたいように書かせて、アルファベットを書く楽しさを覚えましょう。
アルファベット付きのマグネット
アルファベット付きのマグネットなどは、百均でも売っていて割安で入手しやすいです。
冷蔵庫などにつけて自由に並べ替えたり、英単語を作ってみたり遊びながらアルファベットを覚えることができます。
アルファベットカード
こちらも前述の通り、手元にあると幾通りにも遊べて活用度が大きいです。
アルファベットのカードは百均で入手することもできますし、アルファベット素材をダウンロードしたり、段ボールを利用したり子どもと一緒に手作りするのも良いでしょう。
英語の4線ノート
アルファベットを楽しく覚えたら、次のステップとして4線の英語ノートを活用し、正しい書き方を練習してみましょう。特に「キャンパスノート(用途別)まん中が広い英習罫8段(コクヨ)」は、初心者におすすめです。このノートは、文字の形を整えやすく、大文字と小文字のサイズ感やバランスを学ぶのに最適なデザインになっています。
最初は文字の形が崩れたり、書き方を間違えてしまうこともあるかもしれませんが、心配はいりません。英語学習を続けるうちに、自然と文字の形や違いを把握する力が身についていきます。特に大文字は上段から下段を目いっぱい使い、小文字は中段を意識して書くと、アルファベットの全体的なバランスが見やすくなります。
練習の際は、必ずお手本を見ながら進めるようにしましょう。アルファベット表や練習用のワークシートを横に置いておけば、正しい形を確認しながら練習できます。間違いを恐れずに取り組むことが大切です。4線ノートを使った書き取りは、楽しみながらアルファベットをきちんと定着させるための有効な方法です。
キャンパスノート(用途別)まん中が広い英習罫8段(コクヨ)
アルファベットを覚えるポイント
アルファベットを覚えるポイントを抑えて、より効果的に勉強していきましょう。
アルファベットの音に慣れる
まずは沢山のアルファベットの音に触れることから始めます。
リズムに合わせて覚えたり、歌ったりしながら、アルファベットの音と文字の形を結びつけます。
AからZまで順に言えることを目指して覚えていきましょう。
身の回りのものから覚える
ひらがなを覚えたときのように、子どもは身の回りの文字に興味を持ちながら覚えていきます。
子どもが目にしやすいように、アルファベットに触れる環境を家の中に作ってあげましょう。
リビングやお風呂場にアルファベットのポスターを貼ったり、家の中の持ち物に英語で名前を書いてみたり、アルファベットを生活の中に取り入れてみましょう。
アルファベットの特徴を把握する
アルファベットは、
- 日本語と形が違うこと
- 大文字と小文字があること
- 似ている文字があること
など、違いや特徴を発見しながら覚えていくことでより理解が深まります。
継続させる
アルファベットを覚えたり、英語が出来るようになるためには、学習を継続することがポイントです。
英語の勉強が楽しいと思えると継続しやすいので、アルファベットの楽しい覚え方を英語学習にどんどん取り入れましょう。
親子で楽しむ
アルファベットを楽しく覚えるには、ゲーム遊びやアクティビティが欠かせません。
子ども一人で取り組むよりも、親子で勉強するほうが楽しく覚えられて学習を維持しやすいです。
また、苦手な勉強に一緒に取り組んで貰えると、子どもにとっても心強いことでしょう。
まとめ
アルファベットなどの文字を覚える時には反復練習が基本ですが、英語や勉強が苦手な子どもにとってはそのような学習方法では困難な場合があります。
アルファベットの勉強方法は、今回ご紹介したように楽しい覚え方が沢山あります。
勉強するというよりは、一緒に楽しむ感覚で子どもとアルファベットの勉強を行ってみてください。
アルファベットを楽しく覚えていくことで、英語に興味を持ち、読むことや書くことの楽しさに気付いていくことでしょう。