小学校で英語の学習が始まったけれど、我が子の様子を見ていると、英語に対して興味が無さそう。
何かゲーム感覚で、遊びながら、楽しく英語を学べる方法はないだろうか。
今回の記事では、そのような疑問をお持ちの親御さんに、英語や英会話が楽しく学べるゲーム遊びを沢山ご紹介していきます。
さらに、遊びとは侮れないほどの色々な効果や、活用したい楽しい英語教材もまとめました。
この記事を参考にして、親御さんもぜひ一緒に英語のゲーム遊びに挑戦してみてください。
英語のゲーム遊びを通して、お子様と楽しい時間を過ごしましょう!
英語をゲームで学ぶ効果とは?
ただの遊びと思われがちなゲームですが、ゲーム遊びを英語学習に取り入れると、どのような効果があるでしょう?
楽しく英単語が覚えられる
勝ち負けがあるゲームでは、自然とゲームに集中するので、英単語や英会話のフレーズを遊びの中で覚えやすいです。
また、お友達や家族の人が導き出した答えは、新しい語彙となります。
みんなで頭や身体を使って楽しみながら覚えられるのも魅力的です。
そして、ルールに沿った答えをひねり出すために、英語のまま考える思考力や想像力が付きます。
その状態で学ぶ英語は記憶に残りやすいものです。
英語に対して積極的に
基本、ゲームには勝ち負けがありますので、勝つと楽しさが倍増します。
勝つためには頭を素早く使い、積極的に参加しなくてはなりません。
そのため、英語を聞いて英語のまま考える訓練や、ゲームを通して積極的に英語で答える楽しさを覚えます。
英語の聞き取りや英会話の練習になる
本の例文を読み上げるような練習ばかりでは、恥ずかしさなどもあり、感情を込めて練習することが難しい場合もあるでしょう。
ですが、ゲームを使えば英語で相手に問題を伝えたり、答えを確認するため、相手に伝わりやすいハッキリとした英語で話すようになります。
また、ゲームを盛り上げるために、抑揚を付けた臨場感のある英語で話すなど、生きた英会話の練習がしやすいです。
英語のゲームを通して生きる力を学べる
英語のゲーム遊びを楽しむためには、ルールを守ったり協力して進めることも大切です。
チームワークや協調性、道徳観なども身に付き、これらはお子様が社会で生きていく上で大切な要素です。
このように、英語のゲーム遊びを通じて学ぶ要素は、グローバル社会を生きる力でもあります。
それでは、英語の楽しいゲーム遊びをご紹介していきます!
しりとり
定番の言葉遊びと言えば、「しりとり」ですね。
日本由来の遊びですが、英語学習にも使えますよ!
英語でしりとり遊びをする場合も、ルールはほぼ同じです。
ただし、N(ん)で終わっても負けではありません。
以下のように、単語の最後の文字を取って繋げて行きます。
(例)【cat⇒ tomato⇒ orange⇒ english】
orangeやEnglishなどのように、最後の文字が分かりにくい単語の綴り確認が出来ます。
お子様の様子をみながら、動物や、食べ物、動詞、名詞などテーマで括ってみて下さいね。
早口言葉
英語では「Toungue-twister」と呼ばれ、リズミカルに口を動かす練習ができます。
種類も沢山ありますよ。
英語の早口言葉も、日本語バージョン同様に、発音が似ている単語が組み合わさっているので、思わず間違えやすいものばかりです。
まずは、ゆっくり正しい発音で行う事から始めて、徐々に速さを競っていきましょう。
有名な英語の早口言葉と、発音が難しいLとRが入った早口言葉をご紹介します。
Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
(ピーターパイパーは、山盛りの唐辛子ピクルスを拾った)
Red lorry, yellow lorry
(赤い大型トラック、黄色い大型トラック)
文字通り、舌がもつれそうになりますね。
だからこそ皆んなで遊べば、英語の早口言葉ゲームがより楽しいものになります。
この他にもネット上で検索すると、様々な英語の早口言葉に触れることが出来ますよ!
なぞなぞ
英語でなぞなぞ遊びは、「riddle」や「Brain teasers」と言われ、頭の体操になるような、ひっかけ問題が沢山あります。
英語でなぞなぞゲームを行う利点は、問題を英語で読み上げる力、聞く力、そして、英語で考える力が育まれるという点です。
英語のなぞなぞの一例です。
An egg (たまご)
A teapot(ティーポット)
物事を理解している小学校の中学年以降のお子様であれば、かなり楽しめると思います。
ネットで、”riddles” と調べると、沢山の英語のなぞなぞが出てきます。
ひっかけ問題や、思わず唸ってしまうような面白い問題ばかりですので、気に入ったものはメモして問題を出し合ってみましょう!
ジェスチャーゲーム
動きだけを見て、あれかな?これかな?と想像力を働かせながら、楽しく英語の語彙が増やせるゲームです。
テーマは、動物、スポーツ、乗り物、職業、動作などお子様の英語レベルに合わせて選んでいきましょう。
例えば動物をテーマにするなら、Dog、Cat、Gorilla、Penguinなどのお題を事前に紙に書いておいて、演者がその中から選べるようにしておきます。
そうすることで、英語の場合でもスムーズにジェスチャーゲームが出来ます。
英語に慣れてきて、難易度を上げたい時は、
「ジャンプをしているゴリラ(Gorilla jumping)」
など、二語文で表現できるジェスチャーにすると、より楽しく英語でジェスチャーゲームが出来ますね!
Simon Says 命令ゲーム
英語の命令ゲームで、体を使って遊びます。
Simon(サイモン)さんが言った時だけ命令に従う、というルールで、言った通りに動けなかったり、Simonさんが言っていないのに動いてしまったらアウトです。
遊び方の例を見てみましょう。
まず命令を出す親を決めます。
その親が、「Simon says~」と動きの指示を出していきます。
Simon says touch your nose.
Simon says touch your shoulder.
Simon says touch your head.
Touch your toes.⇒このときに触ってしまったらアウトです。
親は、みんなが引っかかるように考えながら、英語の指示を出します。
不意打ちで、”Simon says”無しで命令したり、英語で巧みに操っていくのが英語ゲームを盛り上げるコツです。
慣れてきたら、walk like a penguin、make a funny face など、命令のバリエーションを拡げたり、Simonではなく、SalmonやLionなど、違う名前に入れ替えて引っ掛けるのも良いです。
I Spy もの当てゲーム
英語の当てっこゲームです。
周りを見渡して目に入るもので行います、道具は何も入りません。
最初の英語フレーズさえ覚えてしまえば、車の中や待ち時間など、どこでも英語のゲーム遊びを楽しむことが出来ます。
覚えておきたい英語のフレーズはこれです。
I spy with my little eye something~
(私の小さな目が見ている~なものは何でしょう?)
somethingのあとは、beginning with “B”/something round/something white など文字、形、色など様々な言葉を入れます。
(例)答えがテーブルに置いてあるChocolateの場合
上記のようにヒントを小出しにすることで、英会話やリスニングを遊びながら練習出来ますよ!
サイコロゲーム
サイコロを振って、出た目の数だけ、身の回りの英単語を言い合うゲームです。
英語の語彙とスペルが学習できます。
例えば、リビングでサイコロゲームをやっていて、3の目が出た場合、chair, TV, clockなどの英単語を3個リビングの中から見つけて言います。
すでに出た単語を言ったり、目の数の単語が見つからなかったら負けです。
単語を書き出しながら進めると、既に出た単語も分かり、スペリング練習にもなって良いですね。
キムスゲーム
カードを使った記憶力ゲームです。
頭を使って楽しく英単語を覚えられるゲームです。
- はじめに、カードと布(タオルなど)を準備します。
カードは絵と英単語が書いてあるものがベストです。 - 問題を出す役が、みんなに分からないように6枚カードを選び、テーブルに並べます。
- 並べたカードに布を掛けます。
- 1分間、布を取ってみんなに見せます。
- 回答者側は、その間に必死でカードを覚えます。
- 再びカードを布で覆い、回答者は、何のカードがあったか覚えているだけ答えます。
- 1番多く言えた人が勝ち
というゲームです。
脳トレと英単語を覚えるトレーニングが同時に出来ますね。
Two Truths and a Lie 2つのホントと1つのウソ
まずは、問題を出す人が自分自身についての文章を3つ作ります。
本当のことが2つ、ウソが1つになるように書きます。
他の人はどれが嘘か見破るために、色々な質問をしていきます。
嘘を見破ることが出来れば回答者が勝ち、見破れなければ問題を出した人が勝ちです。
3つの文と質問例です。
- My father is a pilot.
- My uncle is a teacher.
- My mother studied in France.
- Which airline company does your father work for ?
- When did your mother study in France ?
- What does your uncle teach ?
推理しながら英語を使うので、集中して英会話やリスニングの練習が出来そうです。
タッチングゲーム(かるた)
かるたのイメージで、遊び方は簡単、英語のリスニング力を鍛えることができる英語のゲーム遊びです。
- はじめに、色や食べ物などが書かれたカードを準備します。
- 次にカードを読み上げる親役を決めます。
- 親は色や食べ物を読み上げるので、みんなはそれをよく聞いて、カードをタッチし、読み上げながらカードを取ります。
- 一番多くカードを取った人が勝ち
という、英語のかるた遊びです。
続いて、遊び感覚で学べる楽しい英語学習教材をご紹介します。
AGOカード
UNOの英語バージョン、AGOカードをご存知でしょうか?
呼び方はエイゴと言って、フォニックス、英単語、英会話、リスニングなどが楽しく学べる英語教材です。
基本の遊び方はUNOと同じなので、UNOのルールが分かればAGOカードで遊ぶことが出来ます。
英語の発音方法フォニックスが学べる「phonicsカード」と、英会話が学べる「Q&Aカード」があります。レベルはそれぞれ3段階です。
UNOと、フォニックス&英会話練習がコラボしたようなこのゲーム遊び、ご自宅での英語学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
UNO以外にも、クイズ、じゃんけん、チットチャット、最後のカード、ハンティングなど、AGOカード独自の遊び方が色々あります。
このAGOカードがあれば、沢山のゲームを遊び倒して、英語を楽しく学べます!
Spot it!
反射神経と集中力を鍛える、英語の絵探しゲームです。
カードに書かれたマークを素早く見つけて、英単語を読み上げるという遊びで、スピード感を持って、絵と英単語を結びつける訓練ができる英語教材です。
基本の遊び方をご紹介します。
- みんなに1枚ずつカードを配り、残りは山にします。
- 山のカードと手持ちカードを見比べ、同じマークがあれば、マークの英単語を読み上げ手持ちにします。
- 同じ要領で、どんどん山のカードをめくってマーク合わせをしていき、最後に手持ちカードを沢山持っている人が勝ちです。
絵柄のマークは50種類以上、遊び方も5種類、各カードに書かれたマークが6個(対象年齢4歳〜)と8個(6歳〜)のバージョンがあります。
マークを見つけるのが意外に難しいので、大人も一緒に遊んで学べる英語教材です。
THE GAME OF LIFE 英語版 人生ゲーム
みんなで盛り上がるゲームに人生ゲームは欠かせません。
英語版もあることをご存知でしょうか?
英語では「THE GAME OF LIFE」と呼ばれ、ルールは日本語版とほぼ同じです。
推奨年齢は8歳以上で、小学生のお子様から大人まで一緒に遊べる楽しい英語ゲームです。
英語版には、
“Ask everyone if they’d like a drink”(みんなにジュースが欲しいか聞いて)
など英会話の発言を指示されるカードもあり、ゲームの中で遊びながら、英会話の練習やフレーズが学べます。
英語で色々な人生を疑似体験しながら、ネイティブ外国人になったつもりで遊んでみてはいかがでしょうか。
遊びの延長で学べる英語教材として活用したいゲームです。
まとめ
- 英語のゲーム遊びには、楽しく英語が覚えられるだけではなく、英語のゲームを通じて社会性や協調性をも育む力があります。
- 特別な教材を使わなくても遊べる英語ゲームが沢山あります。
- 楽しい英語のボードゲームや、遊びのように学べる楽しい英語教材を利用して、家族みんなで遊ぶことも出来ます。
英語のゲーム遊びの良い点は、一人で机に向かって学習するのとは対照的に、みんなでワイワイ遊ぶ中で、自分が持っていなかった英語のボキャブラリーや英会話のフレーズを効果的に楽しく学べることです。
そのように楽しみながら学べば、英語学習が続けやすいですし、記憶にも残りやすいです。
道具を使わずに遊べる英語ゲームもありますので、今回の記事を参考にして頂き、お子様と英語のゲームで遊んでみてくださいね。